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おとっつぁん

自分がどう生きてきて、何を大事に生きていくかということ。


それには、育つ中で出会った人に大きく影響を受けると思う。


育った環境もまた然り。





ということで僕が多大な影響を受けた、うちのおとっつぁんについて。



僕の地元は愛知県って、もう知ってる人も多いかもしれませんが…。

僕のおとっつぁんは愛知の山のほう、いわゆる里山にて生活してます。


平日は仕事をしております。


土日になると、やっとおとっつぁんの時間。

春は、山菜採り。

ほんで、竹の子掘りだ。

海まで行って、波被りながらワカメ採り。

梅雨どきになりゃあ、梅の実をおかんと二人で捥いで、梅酒やら梅ジュースをつくらぁね。

もうちょっとしたら、李(すもも)を捥いでジュースを作る。

トラクター乗って、田んぼを耕し。

草刈機の刃を研いで、一日中草刈って。

チェーンソーかついで山に入り、木の手入れ。

初夏から秋は山に入って、ハチさんと遊び。

命懸けてハチの巣を獲りながら、そのスリルを生き甲斐にしとる。

冬の前になったら、千両という草木を収穫するんよ。

これが、真っ赤な実がたっくさんついてて、ほんっとにきれい。

摘んですぐに水に浸けて、10本くらいずつ輪ゴムで茎を止めて、ほんでおとっつぁんの大事な人、お世話になっちゅう人に配るんよ。

切り花は枯れ易いけど、これは2ヶ月やそこら平気で長持ちするんよ。

正月飾りの一つなん。


キウイ・ブドウ・ミカン・ネーブル・洋ナシ・柿・いろんな果樹を植え。

家の周りの山には、山菜がいっぱい植えられてる。

ウド、タラ、フキ、ワサビ、コシアブラ、セリ、ミツバ、…いろんな種類の山菜を山からこいでくる。

ほんで、山の立地を考えて、それぞれの山菜が育ち易い場所をしっかり見極めて植えてる。

どこでも育つわけやないけんね。

なんでも一緒やないけん、山菜と相談しながら植えてるだ。

最近になって、それらの山菜や果樹がどんどん実り始めたんよ。

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こ~んな立派なブドウがね、できるようになったんやって。

そりゃあ嬉しそうに報告してくれたでさ。

言葉にすると伝えられんけんど、じっくり写真を見たら鮮度が分かるでね。

いろんな果樹や山菜、千両、ワカメ、タケノコ、李、ハチの子…。


いろんなことを知ってるけん、季節ごとの美味しいもの、珍しいものを採りにいくんよ。

それをさりげなく人にお裾分け。

そのときの、相手の笑顔がおとっつぁんはだいすきなんやね。


お金で何か高いものを買って、それをプレゼントじゃないんよ。

自分で一生懸命がんばって得たものを、相手に届けたい。

しかも、それをさりげなく。

そうやって、支え合って成り立ってるんやね。



ひとつ夢があるそうな。

果樹や山菜を植えて、それが実ったら自分の孫と一緒に収穫したいんだって。

ほんものの美味しさを、孫と一緒に味わいたいんだって。


夏に帰って一緒にビニールハウスを建てたとき。


『お前子供はまだかー!?』


なんて僕に言ってたおとっつぁん、半分本気なんじゃろうな(笑)


自然の恵みによって、自分が生かされていること。

その恵みをお裾分けしたいっていうのほほ~んとしたやわらかな気持ち。

そんなやわらかな気持ちを持ったおとっつぁん。


顔はいかついけどね。



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生きたオオスズメバチを焼酎に漬けるときも、にっこにこ。

周りには何千匹スズメバチがおるかな?

瓶の中は、羽音を鳴らして猛り狂ったオオスズメバチがこんなになってるのに。

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嬉しいだよね。


収穫したこの瞬間。

思わずにっこりする気持ち、わかります(笑)


スズメバチは怖いけれど、おとんを怒らせたら怖いでは済まない。

間違ったことをしたらゲンコでずどん。

人として生きる上での礼儀と誠実さ、しっかり教えてくれたね。


こんなおとっつぁんのもとで育ったら、おいらはこんな人間に育ちました。

僕にはまだまだ足らんとこはいっぱい。

でもいつか、こんな父親になりたいと思う。



次に帰ったときに釣りでもしながら、じっくり二人で語るのをおいらは何より楽しみにしていますよ。

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ゆうひ。

先日のこと。








夕日が、きれいでした。


そのときぼくは、なんだかおだやかな気持ちになりました。

この光景を、みんなに見てもらいたくなりました。

素敵な時間を共有すると、幸せを感じたりしませんか。

いいものだから、自分だけで感じるのではなく、お裾分けしたいなぁ。

喜んでくれる、その笑顔。

それが、とてもうれしい。


そっとかめらを構えたら、ひこうきがそらにのぼっていく瞬間が映りました。

偶然だったのです。

狙って写したことはあっても。


こんなことは、人生で初めてで、なんだかうれしかったのです。


ながなが書いてしまいました。

とにかく、夕陽がきれいでしあわせだったのです。

そら。

今日の、夕焼け

そらが まっかっか

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あれから、60分


もう既にやわらかな、薄明かりの夕暮れとなっているだろうか


道は続く。

地元の家の玄関を出て、みぎ向けみぎをする。


と、見えるのがこの風景。

庭の間を抜け、道路へと続く砂利道。


この道通って、学校に通ったっけ。





イタチがひょこひょこ通る。



マムシがにょろにょろ這って通る。



キツネがすました顔で通る。



シカがトコトコ通る。



猿は電柱に登る。


最近じゃ、イノシシも通るそうな。


とにかく、夜になれば動物がよく顔を出してくれる道だった。


逆に昼間はほとんど見たことない。


目の前の田んぼの上には、ホタルが舞うのが布団の上から見える。



初夏には、稲が青々と繁る前の田んぼ。

学校から帰ったら、竹ざおを持って田んぼのあぜ道へ。

竿から垂れた糸に釣り針を結び、稲についたイナゴやバッタを捕まえて針に刺す。

錘をつけたら、稲の株の間に落とす。

下につけずに、地面から少し浮かせてふわふわ漂わせる。

まるで、針についたバッタが弱っているかのように。


その場にいれば、一発。

グンッという重さと共に、糸が引っ張られる。

竿を少しあげると腕に伝わる確かな重み。

針に掛かっているかは、青い稲に隠れて、針をあげるまで見えない。


糸を手繰って、手で掴む。


ギュウと鳴く。

ゲコゲコなんて、言わない。

そう、カエル。


カエルを釣るのだ。

夕方は稲の上をいろんな虫が飛び交うから、カエルもご飯の時間なのだろうか、釣り易い。

釣ったカエルはすぐに針を外し、カゴの中へ。

数匹釣ったら、竿を担いで手にはカゴを持ち、ニワトリ小屋へ。


そこには、ウコッケイがいる。

カエルをまず、しっかり掴む。

気をつけないと、ヌルヌルで滑って逃げてしまう。

それを、石の上に叩きつけて絶命させる。

次にナタで内臓を出し、胴体と脚に分ける。

分けたら、細かく刻んでミンチにする。


それをする僕の手は、カエルの血まみれ。

終わったら、『コッコッコ~』とウコッケイを呼びながら、小屋に入る。


そして、カエルの肉をばらまく。

小屋の中から慌てて飛び出してきたのはメンドリさん。

喜んでついばむ。

そして、それをみたほかのウコッケイも出てきて、競ってついばむ。

20羽もいたら、あっという間になくなってしまう。

それくらい、彼らにとっては好きな食べ物なのだ。


それから数週間後、タマゴを産む量がぐーんと増える。

そう、カエルの血や肉がニワトリの血となり、肉となり。


巡り巡ってタマゴをいっぱい産んでくれるのだ。

カエルの命を頂いて、ニワトリを育てる。

栄養満天の餌を食べると、ニワトリも美味しい卵を産んでいくれるのだ。

生きたカエルを僕が殺す。

カエルの命を頂くこと。

でも、その命は無駄になることなく受け継がれていく。


それが、魚でも一緒。


小川で釣った魚を捌いて、ミンチにしてニワトリにあげる。

いなかの遊びって、生活と密着している。

頂いた命を、無駄にしない。


命はそうして、繋がっていく。

ある朝。

『やす~、大根抜いてきて~!!』


遠くから聞こえる母の言葉。


でも、布団から抜け出せずにもう一眠り。


『やす~!!!』


もう一度掛かる母の言葉。


その声は、先ほどの声とは低さが違う。


そろそろヤバイ。



というより。



その『次』は、ない。





『はーーい!!!』



慌てて、でっかい声で返事をする。


急いで布団をめくって、『ん~』と伸びをして、ちゃんちゃんこを羽織り、玄関へ。


下駄をつっかけ、玄関の戸を開ける。


ガラガラガラ、ピシャン。


うはぁ、寒い。


吐く息も真っ白になるくらい、空気が冷たい朝。


吸い込む空気の冷たさで、肺もきゅんってなる。


どんな眠気も、一発で吹き飛ぶそんな、朝。


玄関前の真紅の椿にも、霜が降りてる。


これじゃ椿も寒いだろうに。



横の縁側の上に無造作に置かれた、柄の折れた包丁を掴む。


カランコロン、カランコロン。


包丁片手に、下駄を鳴らしながら道を歩いて畑へ向かう。


家の前の田んぼにも、真っ白な霜が降りている。


畑に入ると、身体の重みで土が沈んで、足の指がキーンと冷える。


『うはぁ。』




まず、大根の畝(うね)を見渡す。


完璧な真っ直ぐでなく、少しくねくね曲がった畝。


それっくらいが、ちょうどいい。



あんまりピシッと一本筋の通った畝だと、可愛げがない。


さてさて、うまそうな大根を探す。


足元のやつより、向こうのほうがでっかく見える。


そいつを目当てに行くと、さっきのほうがでっかく思える。


あれれ~。


おっかしいなぁ。


こんなのは、いつものこと。


ちょっと離れた場所のやつって、よさげに見えるもんさ。



隣の大根は、葉っぱがでっかく育って立派に見える。


大根さん、ちょっとごめんよ。


ひょいと葉を抱えて下を覗くと、そうでもない。


意外に、細かったりするのだ。


細い大根は、置いておく。


そのままにしておいて、おっきくなったら頂く。


だから、なるべく大きな大根から収穫するのだ。



葉っぱの大きさに惑わされず、根をしっかり見るのが大事。


大きな葉っぱは、大根を覆って霜の被害から守っている。


霜が直接大根に降りたら、水分が凍って大根は腐ってしまうからね。


自然って、すごい。


根元が太いからといって、いいわけじゃない。


二股になっていたりする。


その中で、太くて長そうな一本のやつを見定める。


そして、エイヤッと引き抜く。


かといって、力いっぱい引き抜いたらだめ。


畝の土が崩れて隣の大根が傷んでしまう。


そっと、でもしっかり掴んで抜く。


ずぼっと抜けた瞬間。



これがまた気持ちいいんだなぁ。


それが、太くて長い立派なやつならなおさら嬉しい。


抜いたら、畝に穴が空く。

だから、しっかり土をかけて戻し、埋めなおす。





へっへっへ~~♪


カラランコロロン、カラランコロロン。


なんだか、下駄の音もちょっぴり得意げ。


僕は抜きたての大根を抱えて、母のもとに持って帰る。



両手で抱えた大根を、片手に移し、玄関の戸を開ける。



開口一番。



『おかあさ~ん!採ってきたよ~!すごいでっかいよ~♪』


僕は自慢げに、母に大根を渡す。



その後出てくる朝ごはん。




シャキシャキなんてもんじゃない。


甘みがいっぱい詰まってる。


あま~いあま~い大根サラダ。

味噌汁にも大根が入る。


これがまた、身体があったまってうまいんだな。


食卓に並ぶ、品々の中には大根が使われたものもある。


朝から家族のために役立っているという喜び。


家族それぞれに、大事な役割が、ある。


使う野菜は、その時々に使う分だけ収穫する。


今思えば、一番の贅沢。






僕の小学校時代。



そんなある日の、朝を想ふ。



プロフィール

atsutaya

Author:atsutaya




生粋の里山育ち。


*ククリワナ猟でイノシシやシカ。
*魚釣り、時に潜りとジゴク漁。
*貝にワカメにカニに山菜。
*秋はひたすらオオスズメバチ追い。

巡る季節のなか、自然に遊んでもらいながらも真剣に。
そんな日々の暮らしを綴るブログです。

著:(これ、いなかからのお裾分けです。)

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