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ゆずの季節


ここは、高知県安芸市入河内にあるゆずの村。


11月の頭には、全体的に青みが残っていたゆず。


ismfileget.jpg



それからしばらく日が経って、ぐんと冷え込むようになった今では。

そこかしこが黄色く色づき。

あっちこっちから、チョキンチョキンと鋏の音が聞こえてきます。













この村に住む仲良しのおばあちゃんが、言いました。

“今日はねぇ、カシがわろうちょったきひらいにいっちょったがよ”




それを聞いた僕は、きょとんとして首をかしげました。




~ カシは、樫のことだろうなぁ。

わろうた?

ひらいにいっちょった? ~


チンプンカンプンなおいら。

それを見たおばあちゃんは、にっこり微笑みながら言いました。



“カシがわろうたかと思ってひらいにいっちょったがよ~”




えー?

なんだろなんだろ。



“カシの実が割れたかと思うて、拾いにいっちょったが♪”

とにっこり笑っておばあちゃんがもう一度。



そして、手元のカシのたくさん入った容器を見せてくれました。



DVC00153.jpg

これは、冷え込んできて地面にポツポツ落ちたカシの実を拾い集めたもの。

落ちた実の中でも、割れたものだけを拾う。



というのは、集めた実を割って中身だけ使うから…だと僕は思った。



そしたらどうやらそれだけじゃないらしい。

実が弾けたということは、それだけ実が熟しているということ。

そういう実だけを集めて使うんだって。




何に使うかと言うと、おばあちゃん曰く“カシ切り”を作るため。


なんだろうとよくよく伺ってみると。

カシ豆腐とも言うらしい。


カシの殻を割って、中の実を出し、茶色い部分を削り。

水に入れてアクを抜き。

それをミキサーにかけて、塩を加えて…



と長い長い手順をかけて、お豆腐を作るんだって。




できたカシ切りは、ぬたで食べるそう。



季節を感じられる味がここにもありました。

見たことも聞いたこともない、新しい世界を知れるとき。

しかもそれが、自分の身近にあるものを使った知恵だったとき。

わくわく、わくわくします。



最近になって、ぐーんと冷え込んできた。

その冷え込みを、寒いと感じるだけでなく。

そろそろカシがわらってきたかな~と感じるおばあちゃんの静かな勘。



自然と共に生きるおばあちゃんの暮らしには。

隠れたおもしろさがたっくさんあります。

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なるほど

カシ切りは酢味噌でいただくお豆腐みたいなのよね。
茶色いの。
高知の言うニンニク葉のぬたでも食べるのかな?

とてつもなく作るの大変そうなけど
もちろん作った事ないから
完成しているのを大切にいただいた。
昔の方は身近な食材を上手に食べよったがやね~。
関心します。

「カシがわろうちょった」私も初めて聞いた言葉でした。

仲良しのおばあちゃんいいですね(^^*)♪

今日神社に遊びに行くと4~5cm程の大きな蜂に出会いました!!

凄く大きくてビックリしました(゜□゜))

「女王蜂やな~」とみんなで言ってたんですけどはっきりした名前はわかりませんでした。クマンバチかな?

蜂ってあんな大きなのもいるんですね~(^^*)

はじめまして!

愛知県の大学生です☆
今日、中日新聞の「この人」で記事を拝見しました。
すごく面白い方だな、と思って、早速ブログも読ませていただきました。
本もamazonで注文しました。
届くのが楽しみです♪^^

No title

kumiさん

そう、それそれ!
おばあちゃんの暮らしは、慎ましくてあったかい。丁寧な生き方をずうっとかたちにされている方なので。いろんなことを感じます。

No title

ピノさん

うん、とってもすてきなおばあちゃんなのです。薪のお風呂も、佇まいも。やわらかく、あたたかいんだ。

そんなに大きなハチさんに会ったんですね。
きっと、オオスズメバチの女王蜂だと思います。冬眠のために樹の穴を探す途中で、あったかい日差しの中お散歩していたのかな。そんな出会いにはさぞびっくりされたでしょうね。
僕だったら、きっと嬉しくなっちゃうなぁ。

No title

せいじさん

初めまして。愛知の大学生の方なのですね。そのように感じていただけて、とても嬉しく思います。自然の中で日々楽しく生きる暮らしから、何かお裾分けできたら嬉しいなあ。
ありがとうございます。

No title

そういえばうちの母も、樫のドングリが産直で売られているのをみて、「なつかしい、食べたい」と言うてたなぁ。おばあちゃんがよく食べさせてくれたって。

私たちにはもうその食文化が受け継がれていなくて、思わずびっくりしたけど、私の子供たちの世代にもそんな食べ物が出てくるのかな。「そんなの食べよったが?」って。

すこしでも多くの知恵を、受け継いでいきたいね。
入河内のおばあちゃんに会いたいです。

No title

みどりさん

わ、おかあちゃんはご存知なのね!クミさんも知ってるみたい。僕は全然知らなかったからびっくりしたよ。
そんな経緯もあって、母の料理をしっかり教わっておきたいなぁと強く思う今日この頃です。おばあちゃんも、逢いたがっていたよ。また高知にもんてきたときに一緒にいこーね。
プロフィール

atsutaya

Author:atsutaya




生粋の里山育ち。


*ククリワナ猟でイノシシやシカ。
*魚釣り、時に潜りとジゴク漁。
*貝にワカメにカニに山菜。
*秋はひたすらオオスズメバチ追い。

巡る季節のなか、自然に遊んでもらいながらも真剣に。
そんな日々の暮らしを綴るブログです。

著:(これ、いなかからのお裾分けです。)

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