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イノシシ道をゆく

師と共に。



気配を抑え、静かに静かにシシ道(イノシシの道)を歩く。

ガサガサ歩いたら、にんげんのにおいがついて、しばらくこんようになってしまう。

だから、静かに。



でも、静まれと願う僕の胸とは裏腹に。

どきん、どきんと心の臓が早鐘を打ち。

こころがはやる。

それをぐっと抑えて、道を進む。



シシ道にも、主道と副道があり。

しょちゅう使うのと、そうでないのがある。



落ち葉がガサガサひっくり返されていれば。

ミミズやらサワガニやらドングリを探して、彼らが歩いたということ。

まさしく、食べ歩き。


その落ち葉の乾き具合で、いつ頃歩いたかまでわかるという。

僕には、昨日か一昨日かまでしかわかんないけれども。

そこは自分で磨いていくしかない。



そんな彼らの足跡を見ながら追いかける。

木が繁ったこんな道を。




PC163308_convert_20101217093735.jpg

道といっても、僕らにとってはなかなかの難所続き。

でも彼らは、スタコラサッサと歩んでいくのだろう。



進んでいくと、イノシシの落し物が。


PC163306_convert_20101217093700.jpg



この大きさ、乾き具合。

それでもイノシシのサイズや新旧がわかっちまうというんだから、そりゃもう不思議な世界。



さらに、その糞をそこらの枝で割り。

中身を見る。

と、サワガニの足やらドングリの殻やらが出てくる。

落し物は、食べてるもの、そしてその落とし主の食への嗜好を語ってくれる。


時には、毛がわさわさ混じっていることも。

それをじっと見て。

毛がまだ赤くて、短いことから。

ウリボウを舐めた母イノシシの落とし物だと分かったりもする。





考えても考えても、わかりゃあしない。



そう。

考えて分かるもんではなく。

やっていくうちに掴んで、自分のものにしていくってこと。








これは、頭蓋骨。

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頭骨からだと、足跡よりもサイズの推定がしやすい。

それに、誤差も少ない。

と師がいった。




死んだイノシシの肉や皮は、タヌキやハクビシンが食らう。

持ち去られたものは消えうせ。

重い頭蓋骨とアバラ骨が数本、その場に留まっていた。



死肉は他のイノシシが食うそうだ。

雑食のイノシシは。

ミミズ、カニ、エビ、マムシ、ドングリ、小動物の死骸を食う。


仲間の亡骸さえも、彼らの血となり、肉となるのか。


顔を血で真っ赤に染めながら、肉を食う姿を。

少しだけ想像した。



そんなとき。

コッ、コココッッ、ココ

と、キツツキが梢を穿つ音が谷間に響き。

僕は我に返った。




今も、その音が耳を離れない。








これは、エビネ。

やわらかく、可憐な花をつける山野草。

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こちらは、フユイチゴ。

山の小鳥たちの大好物。

でも、12月も半ばを過ぎたというのに。

まだたわわに実っているというのは、今年はエサが豊富だということか。

霜が降りるのが遅れているのも、実が落ちない原因か。


PC153276_convert_20101217092543.jpg









うっそうと繁った山の中には。

小さな小さな滝もある。


PC153278_convert_20101217092651.jpg





滝の傍らには。


PC163310_convert_20101217093814.jpg



こんな宝物が落ちていた。

牙のサイズからすると、ざまなイノシシだという。
(*ざまな=非常に大きな)


ここで命を落とし。

身体は朽ちて。

骨も地に還り。



牙だけがその場に残っていた。

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プロフィール

atsutaya

Author:atsutaya




生粋の里山育ち。


*ククリワナ猟でイノシシやシカ。
*魚釣り、時に潜りとジゴク漁。
*貝にワカメにカニに山菜。
*秋はひたすらオオスズメバチ追い。

巡る季節のなか、自然に遊んでもらいながらも真剣に。
そんな日々の暮らしを綴るブログです。

著:(これ、いなかからのお裾分けです。)

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