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りすさん

お山のりすさんたちは、秋になると。





実が熟して樹の上から落ち葉のうえに。

ころん、ころんと落ちてきたドングリを。

おててでコロコロ転がして。






大きさの割には軽いものを見つけると。

前歯でカリカリじょうずに皮を剥いて。

中に入っている真っ白な幼虫をひょいとつまんで、頬張る。

ちゃーんと知ってるんだね、実が軽いのは中身を幼虫が食べてるってことを。






おててでコロコロ転がして。

ずっしり実が詰まったものを集めては、頬っぺに入れて。






今度はせっせと樹の洞に運び入れる。





樹の洞といっても、どれでもいいわけじゃなくて。

入り口が大きいと、困ったことになる。

というのも、大事にしまったドングリをカケスさんたちに食べられちゃうから。

だから、入り口からちょっと奥ばった所に洞がある穴を選び。

そこにせっせと貯めていく。






そうして、自分が知っている穴の全てにドングリを蓄える。

その穴は、おかあさんやおとうさんから代々受け継いだものだったりするのかな。




そうして来る日も来る日も働いて。

これからやってくる寒い寒い冬の、飢えを凌ぐために。

一生懸命ご飯を集めておくのだね。




さっきの洞がいっぱいになったら。

今度は、地面に埋める。

そして、その場所を覚えておく。






そうしておいて、冬が来たら。

分かりやすく、食べやすい樹の洞のドングリから食べていく。

毎日毎日食べていくと。

あるとき、とうとうドングリの倉庫が空っぽになっちゃう日がやってくる。



そしたら、りすさんは。

今度は、地面埋めた場所を。

ん~、ここらあたりだったかなぁ、と思い出し。

よいしょ、よいしょと掘り返し。

ドングリの周りの泥を落とし、殻を剥いて。

中身だけをじょうずに食べる。

そして、寒い冬を乗り越えていく。





そうして、秋に一生懸命貯めたドングリを少しずつ消費していくのだけれど。

いっぱい埋めすぎて。

埋めたところが、忘れ去られてしまったりする。





そうするとそのドングリは。

春になって小さな小さな芽を出して。

その若芽はすくすく伸びて。

やがて大きな樹になって。

また、立派なドングリを実らせてくれる。



りすさんたちは、自然の恵みを貰って冬を乗り越える。


そのとき。

樹を育てようだとか、~のためにだとか。

難しいことを考えたり、言ったりしないとおもう。


あくまでも自然な流れのなかで。

自分がやっていることが周りのためになっていく。




それって、すてきだなぁと思うのです。





少しだけ話しは変わるけれど。



以前に、友人とミツバチさんの話しをしました。





ミツバチさんたちは、お花を巡ってはミツを集める。

巣に待つ幼虫のため、冬越しのため。


せっせせっせとお花を周り、お花のミツを頂くの。


それは、誰かのためじゃなくて。

自分たちのため。




でも、彼らが花から花へと移りながらミツを集めることで。

お花は花粉を受け渡したり、受け取ったりできる。




結果として受粉ができて、お花は実をつけることができる。



あくまでも、すきでやっていることで。

それが相手のためになる。




それも、自然な流れのなかでのできごと。





そんなことを。

むかしむかしに読んだ自然誌の。

その中に出てきた、ハイイロリスの物語から。

ところどころ思い返して、綴ってみた今日でした。

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はじめまして

著書を手にとった事がキッカケでブログを拝見するようになりました。


今日のブログ、とても興味深く…。ハイイロリスやミツバチのお話、人間の間においてもいえる事なんじゃないかな…と。読み終わった後で詩人の吉野弘さんの『生命は』という作品を思い出しました。


ハイイロリスの忘れた木の実が春には芽が出るという部分で、とても感動したのと同時にその力強さに圧倒されました。 自然界のサイクル然り、人間の間においても大切な『それ』を改めて振り返る事ができました。

長くなりましたが、感謝の気持ちを伝えたくて。ありがとうございました。

No title

鴨川さま

そのように汲んでいただけたことを、とても嬉しい気持ちで拝見いたしました。
また、吉野さんの詩をさきほど読み。今も、その余韻に浸っています。鴨川さんが仰る『それ』を。わたしも自分のかたちで大切にしていきたいと感じ、かみしめています。あらためて、感謝の気持ちをお伝えします。
プロフィール

atsutaya

Author:atsutaya




生粋の里山育ち。


*ククリワナ猟でイノシシやシカ。
*魚釣り、時に潜りとジゴク漁。
*貝にワカメにカニに山菜。
*秋はひたすらオオスズメバチ追い。

巡る季節のなか、自然に遊んでもらいながらも真剣に。
そんな日々の暮らしを綴るブログです。

著:(これ、いなかからのお裾分けです。)

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