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ハチの駆除

先日、住んでいる地区の役所からの依頼で獲った巣。
種類は、コガタスズメバチ。




おばあちゃんが畑へ通う道の横にあり、刺されてから巣の存在に気づいたとのことでした。

相談を受けて現場に駆け付けた役場の方の話によると。
繁みの中から蜂が出入りするのは見えるものの、巣の位置が特定できず苦労されたそうです。
そこで、電話を頂きました。


蜂の駆除というと、市販の殺虫剤や蜂用の薬剤をイメージされる方も多いと思います。
でも今の僕には、薬剤を安易に用いることが怖い。
離れた所から噴霧できるものもありますが、薬も使い方だと思っていて。
掛ければいいってもんではないと思うのです。


蜂の駆除で一番大切なことは、巣を除去することではないと僕は考えています。

*巣と同時に、女王蜂と働き蜂を残さず捕まえること。

これが、もっとも大切だと思っています。
女王蜂を逃がしてしまうと、たいてい近くに巣を再構築するので当然駄目です。
次に、働き蜂を残らず捕まえないとどうなるか。

家を奪われた働き蜂の攻撃性は高くなり、ちょっとしたことでも攻撃を加えるようになります。

例えば、シワを無くすために洗濯物をパタッ、パタッとしただけでも。
散歩中の人や家主が、巣の在り処の傍を通りかかっただけでも。
それだけも、刺すこともあります。
刺されなくても、威嚇のために耳元まですっ飛んで来たときの羽音は半端でなく怖いです。

僕が言いたいのは、適切な処理をしないと。
巣をとったことでより危険性が高まるということです。
この二次被害が多いのです、蜂の駆除には。

ここで、先ほどの薬剤の話に戻ります。
巣を獲る際に薬剤を使うと。

①全身に薬を浴びて下に落ちて死ぬ蜂。
②瀕死の状態で飛び去って、巣から離れた場所でのたれ死ぬ蜂。
③少しだけ薬剤を浴びて、驚きと苦しさで逃げ去り、ほとぼりが冷めた頃に巣の在り処に帰る蜂。

簡単に言うと、このように別れます。
怖いのは、この③番。

駆除を終えて数時間後、はたまた次の日以降。
続々とかえってくる訳です。

もちろんこの中には、遠方で狩りをしていたため帰還が遅くなった蜂もいます。
これらも、巣のあった場所に帰りつくと異変を感じ、攻撃性が高まります。



今の僕の手法は、生獲りです。
細かい手法はおいておくとして。

巣が見えている場合は、すっぽりと巣をビニールで覆います。
藪の中の場合は、入口に栓をして内部から蜂が流出するのを防ぎ、手早く袋を被せます。
巣を取り外すと、袋の口を閉めて置いておき。
巣のくっついていた根元を削りとります。
これを残しておくと、そこに帰ってきた蜂が集まってしまうので。

後は、30分から一時間程度の時間をかけてその場で番をして、帰ってくる蜂をひたすら捕まえます。
(この際、一旦は巣を離れた働き蜂もすぐ戻ってきます。薬剤を使うと、この時間がより長くなるということです。)


それから、2、3匹の生きた蜂を捕まえ、毒を出します。
その毒を用いて、残った蜂を一か所に誘因します。
仲間のもがく姿と毒の成分は、巣に帰ってきた蜂を強く寄せる力があります。
あとは、1日置いてトラップを回収。

そうすると、ほぼ全ての蜂がトラップに捕まります。
それで初めて、その場所が安全となる訳です。


結局、いまの手法になったのも蜂がすきだから。
すきですきで仕方がないから、いい仕事をしたいのです。
たとえ時間が掛かろうとも。


とても怖いのだれけど。
その営みと姿を尊敬もしており。
愛おしくも感じている。
僕にとって蜂は、そんな存在です。

蜂追いという文化の中に育ち、師匠達と共に蜂を追い続けてきたことで。
生きた知恵がつき、次第に技術がつきました。
修士論文もスズメバチの捕獲と利用で書き。
卒業を終えたいまも、技が進化しています。


おかげで近頃、ちょくちょく駆除の仕事を頂きます。
受ける以上、きっちりと(いい仕事)をします。
結果として、少しずつ声を掛けて頂くことが増えてきています。

技を活かして、きちんとお金を頂いて。
その上に喜んでもらえるなんて、ありがたいことだなぁと思います。
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すごいなぁ

スズメバチは山中で会うとかなり怖いです。

蜂を残さず駆除というのはすごい技術ですね。

暑い中ご苦労様です。
充分気をつけられてくださいね♪

No title

じゃんさん

コメントありがとうございます。
今までの業者で、一番対応が良かったって言ってもらえることはやっぱり嬉しいです。これからも、蜂バカとして“いい仕事”をしていきます。じゃんさんの更新も楽しみにしています♪
プロフィール

atsutaya

Author:atsutaya




生粋の里山育ち。


*ククリワナ猟でイノシシやシカ。
*魚釣り、時に潜りとジゴク漁。
*貝にワカメにカニに山菜。
*秋はひたすらオオスズメバチ追い。

巡る季節のなか、自然に遊んでもらいながらも真剣に。
そんな日々の暮らしを綴るブログです。

著:(これ、いなかからのお裾分けです。)

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