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命を頂く

この夏は調査でフィリピンの小さな島にいました。



その島には、日本の原風景が今も残っている。

波が高く非常に早い海流の流れるバシー海峡の真ん中に孤立して位置するバタン島は他島との交流に閉ざされ、その結果島の中で経済が回っている。

日々の生活の為に各家庭が種を植えて野菜を育て、鶏や豚を飼い肉を得て、漁師は海でその日生きるための魚だけを獲ってくる。

その日に必要な分だけしか獲らないから資源は持続している。

そんな、ほぼ自給自足の生活が今も行なわれている。自給面だけではない。

島民同士は顔を見合わせるたびに笑顔で挨拶を交わし、知らぬものであっても挨拶を交わす。

そして、人が少ない中で構築された濃い人間同士の繋がり。家を建てる際には近隣の住民が集まって棟上げを手伝う。

そこには互いに助け合って生き、その生活の中に感謝を持っている社会がある。僕が育った地元の人々に近い生き方。

それが僕の求める、人間としての生き方の根本。

僕はバタン島に生きる人々に強い魅力を感じた。

要は、昔の日本のような自給的な生活を今もしている島で生活し、何かを感じて自分の成長にするというのが本音の目的。

しかし、それだけでは個人的すぎるので研究として、『バタン島のシイラ漁』というものを5月から7月の二ヶ月弱の間、一人でその島に滞在して調査してきました。

それによって、島民の方といっぱい接したことで学びがあり、今の僕があります。




ニワトリを絞めるって、普段の生活の中で機会は少ない。

普通なら、スーパーで精肉を買って家で料理。

でも、生きたニワトリの血を抜き、毛を毟り、捌いて肉として食す。

温かい血が流れるその瞬間。

自分が命を奪っていること。

自分が他の生き物の命を頂いて生かされていることの実感。


P6300428_convert_20091221150651.jpg



絞めて捌いてすぐの肝臓。

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鮮度がいいから、美しささえ感じる。



いかに生き物を食べれる状態にすることが労力を要するか。

その行為の重さ。

命の重さを学び、そしてそれを行なってくれている方の存在。

命への感謝と、育ててくれる人、捌いてくれる人、いろんな人への感謝。

こういう学びが大事ではないのか。

作ってくれた人に対する感謝を教わって育ったら、食べ物の好き嫌いもない。

小さい頃にこういう経験ができる自然の学校があれば、人として豊かに生きるための糧にできる可能性がある。

勉強ができて賢いだけじゃない。

僕らが生きる上で何を大事にすべきなのか。

それがこれからは大事だ。

僕は今まで求めてばっかいたけども。

僕に何ができるかを考え、何を伝えられるのか、そしてそれを為すことが一番大事なのだと思いはじめてきた。

自然の学校。

これからの未来が、そこにはある。
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No title

すごく心を打つ文章を書いてくれるね。
いろいろ考えちゃうよ。
これからもいっぱい更新してね♪

No title

hacchann


ハチの文章もひしひしと伝わるものがあるよ。
お互いに刺激を受けながらでかくなれたら一番やね。
更新楽しみにしてます!
プロフィール

atsutaya

Author:atsutaya




生粋の里山育ち。


*ククリワナ猟でイノシシやシカ。
*魚釣り、時に潜りとジゴク漁。
*貝にワカメにカニに山菜。
*秋はひたすらオオスズメバチ追い。

巡る季節のなか、自然に遊んでもらいながらも真剣に。
そんな日々の暮らしを綴るブログです。

著:(これ、いなかからのお裾分けです。)

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